怪談 2

怪談 3


※このお話は、お世話になっているぐるっぽでのmissionに答えて書いた、超短編です。
一番最後の最後に…追記があります

出来れば、其処まで見て下さいね(*´艸`*)♪






その空間には月が二つ。

本当の世界では一つ…だから、何が起こってもおかしくない世界に連れて行かれちゃったって事…なのかな?

その人の話は続く

「誰も居ない天幕の周りを歩くと、何度見ても誰も居ないんだが…何か気配がする。
禍々しい幾多の気配。

でも、どんなに目を凝らしてもその人影は一つも見えぬ…

仕方なく、月の光で出来た、天幕の陰に足を踏み入れると…其処は、とてつもなく寒く、悪寒が走り…物凄い数の視線を一気に感じ…自分がすくみ上がるのを感じて、踏み入れた左足が急に動かなくなった」

その人の話は、そんな風に続く。

少しづつ…怪談めいた感じに…なって来て…机の上の燈火がまた、風に揺れる

燈火の火が揺れると、お互いの影も揺れ、自分の顔やあの人の顔を照らす光も動いて…少し背中が寒くなる

「動かない…足をよく、見ると…夥しい数の手が俺の左足を掴んで居て…外そうとするが、余りに数が多く…びくともしない。
その内に月が右から左へゆっくりと動く…すると、天幕の影が少しずつ俺の身体全体を包む様に…動き出した」

自分が、生唾を飲む音が妙に大きく…聞こえた。

「暗がりに目が慣れて来ると…見えて来る…、その影だと思っていた暗がりの正体。」

この人は其処で話しを一旦止めて…静かに息をする

「影のように見えたそれは…」
間違いなく…その正体を、今から…言うつもりだろうと思う

「数多(あまた)の戦で死んだ死者の両眼が集まり、暗く見えていた…
その瞳の一つ一つは…恨みを孕み、怨念を残し、この世に悔いを残し…生きとし生きるものを恨み深淵に引きずり込もうとしていた…
その日は月が出ていると思っていたのに、それすら実は幻で…実は新月の暗闇で…」

ゾクゾクと悪寒が背筋を駆けのぼって来る

もう、聞きたくない。もう…こんな事しなきゃ良かったと激しく後悔をする

でも、その人のお話はまだ続き…止まらない

「その時は何とか、逃げ切り…その場を離れる事が出来たが、一度捕まった左足が新月になる度に、影へ踏み込むと動き辛くなる
それは…あの時に捕まった時以来、俺は亡者共に狙われている様で…」

その人はそう言ってもう一度、言葉を止めた。





怪談 4





「イムジャ、」
急に呼ばれ、身体が勝手にビクつく…

「な…、何?」
その人の問いに答えてそう言うと、その人は私に問うた。

「今日の…月はどんな月だ?」
その人の問いに…答える事が出来ず、ただ…背筋を冷や汗が伝って行く…

「きょ…今日の…月?し…知らないわ?」

そう言えば、今日の月がどんな月かなんて知らなくて、そう答える

「すまぬが…見て、くれぬか?俺は月の光で出来た影が…そう言う訳で怖くてな。」

その人がそう言って私に頼む

月の光、そしてその月影。

月影から繋がる黄泉の国…

悔いを残して死んだ数多の人達の怨念を、此方に向けて繋げてる…何て、言われて…
正直、自分が怯えている事を自覚する

「イムジャ?」
その人はそう言って…私に月を確かめる様に言う

「つ…、月ね?分かったわ。」
嫌だけど…言われたように動く。

その人の側を離れ、月の見える場所へ…

空を見ると、空にはいくつも雲が流れてて…いつの間にか、風も吹いていて

窓から見える、空に月は無く…目の前の竹林の暗闇は恐ろしい位に静かに佇み…まるで、暗い深淵への口をぽっかり空けているように…見えて。

振り返り、あの人へ答えようとした。

そしたら、其処にあの人の姿は無くて…

そう思っていたら、今度は急に自分の左足が誰かに捕まえられたように感じて…
その頃には、自分の中の恐怖が頂点に昇り詰める

「いや~!!」
暗がりに居たと言う、亡者に掴まれたと思った…

自分でも驚く位大きな声で叫び、しゃがみ込む。

左足を持つ手がより一層、力を込めた事が分かり、その手を振り払おうと、とにかく足をばたつかせる

もう、ヤダ。
こんなの、怖い…

そう思って力一杯。

すると、傍で焦った声がする

「イムジャ…、イムジャ。」
そう言って、捕まれている足元から声がする

ゆっくり目を開けて…見ると、其処には私の左足を掴むあの人が居て…
申し訳なさそうに此方を見て…

焦ってる。

「はっ!あ?えっと…あの、…」
訳が分からず…言うと、その人はにやりと笑い私に言った

「怖がりの癖に…怪談などと。少しは…懲りたか?」
そう言って口の端を片方だけ持ち上げて…

「え?あ…あの?」
そうやって聞くと、その人は左足から手を離し…続けて言った

「…嘘っぱちだ、こんな話。」
そう言って、笑う

嘘…、嘘なの?
「う…そ?」

そう聞くとその人は言った

「あぁ…、嘘だ。そんな話。
即興で作った…嘘だ」

そんな風に笑いながら…此方を見た




夏の怪談話の半数以上は、大体…デマ。
ただ、暑さを忘れ涼む為には…最適なのかも、しれない?



終わり♪


…。


この後のお話…聞きたい?


どうする?


(*´艸`*)♥
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Commented by ハニです(*´∀`*) at 2017-08-11 21:45 x
聞きたいです(* ̄(エ) ̄*)
Commented by Kimiko at 2017-08-11 22:58 x
もちろん、すっごく期待して待ってますね!!
Commented by yukimino at 2017-08-11 23:37 x
待ってます‼️
by 2540hnnhk | 2017-08-11 21:20 | あの人が天門から戻ってからの話 | Comments(3)

「信義~シンイ~」に魅せられてその後のお話を綴っています。イラストも描きたい物を描いています


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